国府津の街で40年以上
地域に愛される昭和レトロなベーカリー
国府津駅すぐのレトロな建物が目印のベーカリー『神戸屋ふるや店』には、ゆったりとした時間が流れる。昭和10年前後に建てられたというお店は、国の有形文化財にも指定されていて、懐かしくあたたかい雰囲気作りに一役買っている。朝7時半のオープンと同時に並ぶパンも同様に、気取らず普段使いできるものばかりだ。
今月のおすすめだという『レーズン食パン(490円)』は、ほんのり甘い生地にたっぷりのレーズンを入れた食べ応えのある食パン。そのままでフワフワの食感を楽しむのもよし、カリっと焼いてバターを添えていただくのもよし。
「パンは毎月3~4種類ほど入れ替わります。ラインナップでも飽きのこないパンを目指しているので、ぜひいろいろ試していただければ」と話すのはオーナーの古谷さん夫妻。パンを毎日の生活に添えたいという想いは、このあたりでは珍しいデコレーションパンにも。最近ではお子さんの誕生日を祝う「一升パン」もオーダーメイドで手掛けていて、これもまたひそかな人気商品となっているそう。手にした人たちの喜ぶ顔を思いながら作られたパンは、これからも種類を増やし、この街でずっと愛されていくに違いない。