武田信玄の隠し湯をいまに伝える老舗旅館

雰囲気の異なる湯処が６つも！館内でゆっくり湯めぐり

東名高速道路「大井松田IC」から車で30分ほど、緑豊かな渓流のすぐそばに佇む『かくれ湯の里信玄館』。自然にあふれた静かな宿は、まさに隠れ家のような場所だ。ここには名前からも分かる通り、戦国武将・武田信玄にまつわる伝説が残る。信玄が合戦で傷ついた兵士たちを入浴・療養させたという温泉は、いまも地域一の豊富な湯量を誇り、多くの人を癒している。その泉質はpHが10以上と非常に強いアルカリ性。とろとろとしたなめらかな肌触りが特徴で、胃腸病や切り傷の回復に効くといわれている。またアルカリ性の温泉は、余分な皮脂や角質を落とし、肌をやわらかくする美肌効果があることから「美人の湯」としても評判なのだとか。

信玄館ではこの温泉を存分に堪能してもらおうと、大浴場と２つの露天風呂、そして雰囲気の異なる３つの貸切風呂と合計６つの湯処を用意。すぐ目の前を流れる中川川や、季節や時間ごとに表情を変える自然を眺めながら入る温泉は格別なもの。のんびりとお湯に浸かるうちに、心も体も自然にほぐれていく。

客室が一部リニューアル。旬を活かした料理にも注目

この３月には客室の一部がリニューアル。これまでの宿泊者の声から和洋室やキッチンスペース付きの洋室などが新たに設けられ、さらに選択肢が増えた。これによって親子３世代の旅行にもより利用しやすくなったほか、道中で購入した地元食材をすぐに料理するといった楽しみ方も可能に。

温泉旅館と言えば、食事も楽しみのひとつ。こちらで提供する夕食は、季節の味を楽しめる会席料理。旬にあわせて毎月変わる内容も魅力的だ。地元食材も多く使用しており足柄牛のしゃぶしゃぶはその代表。足柄茶の粉末を与えられて育った足柄牛は、きめ細かい肉質が特徴でしっとり甘い。丹沢の名水から作られた自慢の地酒と一緒にいただくのもおすすめだ。またより地元の味を楽しみたいという人には、別注料理の「猪鍋」やアユやヤマメ、イワナの塩焼きも。