籠淸 小田原 かまぼこ お歳暮 Vol.14

創業1814年かまぼこ本来の美味しさと伝統を伝える小田原の老舗名店

 今年で創業205年を迎えた老舗のかまぼこ店「籠淸」。多くのお店が軒を並べる小田原の中でも、昔ながらの手法で作られるかまぼこに多くの人が魅了され続けている。小田原市内や箱根に5店舗ある籠淸には地域の方のみならず、観 光で来た方も訪れ次々にお目当てのかまぼこを購入していく。中には「かまぼこは数多くあるけれど、私は籠淸さんのものしか買わないんです」という方も。そこまで言わせてしまう美味しさの理由とは何なのだろう。
現在では多くの工程で機械化が進み、素となる魚のすり身も加工工場で均一につくられた冷凍品が主流となるなど、効率的に生産されたものが大半だ。しかし籠淸では味や食感、仕上げの部分には専門の職人が携わり、その日の状態を確認しながら長年の知識と勘で常にベストな状態に仕上げているという。
更にすり身とする魚には色が白く、味・風味ともに優れているという特性を持った「グチ」を用いている。グチは高級蒲鉾の原料の代名詞となっているほどの、知る人ぞ知る魚。弾力にも富んでおり、でんぷん等のつなぎを加えなくても独特のむっちりした歯応えを生み出せるのだそう。
こうして手間暇かけて大切に作られたかまぼこ、何と言っても気になるのはそのお味。早速いただいてみると、まず感じるのが力強い弾力感。しなやかでありながら口当たりは優しく、歯応え充分。そして広がる魚本来の旨味と鼻に抜けていく良い香り。なるほど、「籠淸ファン」になってしまうのも納得の美味しさだ。ここには味や食感、見た目、五感全てで味わえる楽しさがあるのだ。
また隠れた人気商品となっている「伊達巻」も忘れてはいけない。良質な卵にこれもグチのすり身を加え、ふっくらと焼き上げた逸品だ。しっとりとしたなめらかな舌ざわりとほどよい甘さは、お茶請けとしても美味しくいただけるそう。これからお歳暮や帰省土産と贈り物が増える季節。お世話になっている人へ籠淸の伝統ある味を贈ってみてはいかがだろうか。

Photo Galley

SHOP INFORMATION

小田原 籠淸
神奈川県小田原市本町3丁目5番地13号
Tel:0465-23-4530(本店)

www.kagosei.co.jp/
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