キッチンを作る時でも食器棚を作る時でも最近は大きな吊戸棚を作っらない、というお考えの方が増えてきました。天井までぎっしり作っても普段から手が届かないのではあまり使い道がない、ということもあるのですが、最近はキッチンという場を暮らしの中心に持ってこられる皆様が多くなったことが大きな要因だと思われます。
ひと昔前では、キッチンは、水撥ねや油煙が広がらないように独立した部屋のようなレイアウトが多かったのですが、最近はキッチンに立つことが毎日の楽しみのひとつと考えてくださる方が多くなって、キッチンに立ちながら家族と大事な時間を過ごしたい、自分のゆったりした時間を過ごしたい、ずっとキッチンに居ることが好き、という考え方が増えてきたのです。
そのような考えから、キッチンの形も独立した部屋からリビングダイニングと一体になったペニンシュラ型やアイランド型のレイアウトが増えてきたのです。そうなると壁についている吊戸棚もリビングから見えてきます。そこに天井までのしっかりした吊戸棚があるとリビングから見えると重々しく感じるという意見が増えてきたのです。
そうなると、生まれてくる形としては、取り出しやすい高さ、普段使いのものを置ける大きさ、もしくはリビングから見ていて心地よいものを置いておけるような場所、という収納するだけではなく、心地よい場所としてこの吊戸棚を考えるかたが増えてきたのです。
群馬 I様
グラスなどは引き出しに入れると倒れてしまうこともあったりするので、この場所に。また、お気に入りのカップも良く見えるように置かれています。そして、引き戸の佇まいがとても気に入っているとのこと。戸棚の上にはハリネズミが。
大和 N様
ブラックチェリーの木目の美しさを生かした扉のある部分と、その下の格子のデザインを取り入れてステンドグラスをはめ込んだ飾り棚部分はダイニングから見るととても美しい表情です。水が流れているような表情のガラスは光を上手に拡散させつつ、中に置かれているお気に入りの物たちは使いやすく配置されています。
茅ヶ崎 K様
表面は白い塗装仕上げで、内側が木目の表情という海外のインテリアをヒントに作られた吊戸棚。オープンの見せ方は奥様の感覚の美しさが良く表れていて、見ていても使ってもとても楽しい吊戸棚になりました。ダウンライトの見せ方もあえてシンプルにせずに存在感のあるデザインにしているのも特長です。
横浜 K様
こちらのお客様はクルミの木目の流れるような印象を大切にしたい、ということで、少し高めの位置まで扉をつけた戸棚にして、その下にオープンの棚を設けています。半ば独立型のキッチンになっていますが、やはりダイニングから見た時の軽快さを大切にしたいと言うことで、吊戸棚から天井まで20センチほど白い壁を見せるようにしています。壁が見えると奥行が実感できるので、広さを感じることができるのです。
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注文家具屋 フリーハンドイマイ
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神奈川県高座郡寒川町倉見962-3