「フランスの家庭料理をベースにした美味しい料理を気
軽に味わって欲しい」との想いからうまれたブラッスリーが
あるのは、小田原駅近くのお堀端通り沿い。駅前のにぎや
かな通りから少し横に入ったところだが、その分落ち着い
た雰囲気。
「Brasserie 」はフランス語で「ビール醸造所」の意。現在
では仲間同士でカジュアルにお酒を飲める場所として広
まっている。駅や観光地からも近く、家族や友人と集まり
やすい同店はBrasserieと呼ぶのにふさわしい。そして何といっても気になるのはフードメニュー。早速見ていこう。
メニューにはオードブルやサラダ、蛤の白ワイン蒸しな
どの魚介料理と魅力的な名前が並ぶが、こちらを訪れたら
ぜひ味わってほしいのが「ロティサリーチキン」!フランス
から取り寄せた専用オーブンでじっくり焼き上げるチキン
は、パリッと香ばしい焼き目とジューシーな肉の食感が最
大の特徴。ふっくらと柔らかく優しい口あたりは遠赤外線
によるもので、専用マシンならではの効果だ。チキン本来の
美味しさを堪能してもらうため、味付けはシンプルにハー
ブと塩のみだというが、これがびっくりするほど美味しい。
素材と調理方法が違うとこうも違うのかと気付かされ
る。ビールにももちろん合うけれど、ここはフランスらしく
辛口の白ワインで合わせるのもいいか、などとお酒もついつ
いすすんでしまう。チキンのサイズは1.2㎏と1.8㎏、各
サイズのハーフから選べるので女性だけの集まりにも◎。
食事がより盛り上がる仕掛けや インテリアにも注目!
看板メニューのロティサリーチキンだが、「看
板」を名乗る理由はその美味しさだけではない。
専用オーブンで焼き上げる過程を間近で見られ
るのも理由の一つだ。焼き上がりを待つチキンの
様子、そこから立ち昇る香ばしい香り …… 。「食
事は五感を使って楽しむもの」という言葉が実
感できる光景だ。食事の時間をより心地よく過
ごすための演出はインテリアにも表れている。
フランスの華美に飾らず、どこかあたたかい
街の様子をそのまま移したような店内は明るく
さわやかな印象。落ち着いた雰囲気の中に海を
イメージした青いタイルや、泡のようなガラス
でつくられたシャンデリアなど、小田原らしい遊
び心が取り入れられているのもポイントだ。
設計を担当したのは和知暖子さん。チキンと「 Sawa」の「 S 」を組み合わせたかわいいロゴも和知さんによるものだそう。また施工を担当したのは、地元・小田原の中川工務店。住宅が得意なイメージがあるが、小田原を中心に飲食店なども多く手がけてきたという実績を持つ実力派の工務店だ。これからの時期は忘年会や新年会のシーズン。いつものお店とは少し違うと
ころを考えている、せっかくなら美味しいものを食べたいと考えている方はBrasserie SAWA
へ。現在、忘年会・新年会の予約受付中とのことなので、ぜひ早めのご予約を。フランスに倣ってBrasserieならではの雰囲気を食事とともに気軽に楽しんでほしい一軒だ。