吉本クリエイティブエイジェンシーほんこん(蔵野孝洋)

人が好き。サーフィンが好き。湘南も好き。サーフィンで広がり続ける人と土地の縁

サーフィンがつないだ人との縁から生まれた、たこ焼き店「海蔵」。経営とプロデュースを手掛けるお笑い芸人・ほんこんさんに聞いた、サーフィンのこと、「海蔵」のはじまり、そして湘南の魅力。

湘南を訪れるようになったきっかけはサーフィン
地元・大阪だけでなく、東京でも活躍するお笑い芸人のほんこんさん。豪快で的確なツッコミと、顔をくしゃくしゃにして笑う楽しそうな姿はテレビ番組等で目にする機会も多く、ファンの方も多い。仕事で大阪と東京を行き来する多忙な毎日だが、仕事の合間を縫って趣味であるサーフィンを続けている。
「サーフィン自体は 10 代後半からはじめて、 20 代前半までショートボードに乗っていました。でも芸能界に入ってからは、海に行けなくなってしまっていたんです。そんな中、 10 年くらい前にテレビ番組の企画でサーフィンをすることになって。ロングボードに挑戦したんですが、『乗れるは乗れるけど体動けへんし、こんなひどいんか！』と思いました（笑）。サーフィンへの熱がよみがえってきたところに、番組撮影の際に協力してもらった、藤沢のサーフショップ・コーストラインの社長さんに『また始めたらどうですか？うちでサーフボート等全てサポートしますから』と声を掛けてもらったこともあって、サーフィンを再開しました。その後もサーフィンは続けていて、コーストラインさんには今でも通っています。

サーフィンのつながりから生まれた「海蔵」
サーフィンの再開がきっかけで湘南に通いだしたほんこんさんは、現在、藤沢でたこ焼き店・「海蔵」を経営・プロデュースしている。大阪風たこ焼きはもちろん、ほんこん焼き（キャベツ焼き）は人気メニューの 1 つ。
ほんこんさんの経営するお店として知られており、メディアでの注目度も高い。お店のオープンもサーフィンでの出会いや縁がきっかけで実現したというから驚きだ。「友達や知り合いから、『ほんこんさん何かやって下さいよ』と言われていたんです。ほんならたこ焼きやろかー、と考えていた時に、若くて調子こいてる色黒の男性がコーストラインにレンタルに来たんです。いきなり大阪弁で『あ！ほんこんさんや！何やってるんですかーほんまにサーフィンやってはるんですね！いなり寿司食べます？』なんて話しかけてきて。誰が食べるんかい（笑）！でもおもろいやつやなと思いましたよ。話しているうちにたこ焼きの話になって、たこ焼きにこだわりがあるみたいだなと思っていたら、大阪でたこ焼きを焼いていた経験があるとのことで。それやったらええがな、渡りに船や！と（笑）。」
これで店長が決まり、彼と初めて会ってから 3 ヶ月後の 1 月にはお店をオープンしたというから、驚きの行動力だ。店舗についても、サーフィンに訪れていた際の雑談がきっかけになったとほんこんさんは笑う。
「もともとコーストラインの近所で何かやりたいなと思ってはいたんですが、サーフィンの波待ちをしていた時に、これもまたサーフショップのスプラウトの社長さんが『ほんこんさん、うちの隣の隣、空きましたよ』と情報をくれて。実際に物件の下見に来たら、『ここでええな』と思えたので、すぐに決まりました。」こうして「海蔵」は2017年1 月 11 日にオープンし、今年で1周年を迎えた。オープン日は「『111』の並びがなんかええなーと思ったから」とのことだが、「1」は全てのはじまりの数字。ほんこんさんの新しいチャレンジにはぴったりの日付だったと言えるだろう。

ほんこんさんが感動した湘南の景色とその魅力
現在も多忙な中、週 2 、3 回は湘南に来るというほんこんさんだが、大阪出身の彼から見た湘南はどう映っているのだろう。
「大阪の人間からしたら、湘南はすごくおしゃれなところです。イケてて垢ぬけてる感じの街。海岸線のつくりや街並みは関西とは全く違いますね。特に景色がいいです。葉山の方から車で海沿いを走ってくると、稲村ケ崎が見えて、そこを越えたら江の島が見えて。夕方だったら日が沈むところが見えて。こんな景色が簡単に見られる場所、大阪にはないです。はじめて見た時、「ふあー！」って声が出るくらい感動しましたもん。男の僕がね。」
また海から見える景色もまた格別だそう。江ノ島を見て、烏帽子岩を見て、富士山を見て…と必見ポイントをすらすらとおしえていただいた。おしゃれなお店があったり、江ノ電が見えたりして憧れのテレビの世界が広がるところもいい、とユーモアを交えながら語るほんこんさんからは、この土地に対する想いや愛情が確かに伝わってきた。
これからもほんこんさんがつくる人の輪は、ますます広がり続けるに違いない。