木の家具があるくらし #10 L型・コの字型キッチン

キッチンの形はその使う人によってさまざまなレイアウトがあります。大まかに分けると、「I型」「セパレートタイプ」「L字型」「コの字型」に分けられることが多いです。

皆さんの好みがあると思いますが、今までお話伺っていて感じたことは、【一人で使いたいか】【みんなで使いたいか】で大きく意見が分かれるのだな、ということでした。

「うちではお料理はもっぱら私が作るだけなので、キッチンも私一人で使いやすい形にしたいのです。」そういうご家庭でご要望が多かったレイアウトは、一人でガシガシ使えるようなL型やコの字型のレイアウトでした。

なぜL型やコの字型か、というと共通点は囲まれていることでした。作業動線を少なくしたうえで、シンク、コンロ、調理スペースといろいろな仕事ができる場所にアクセスしやすいように自分の周りをキッチンで囲みたい、というご意見が多かったのです。

そのキッチン内のワークスペースも通常は、900ミリくらい採って、人とのすれ違いがしやすいように考えることが一般的ですが、「一人で作業したい」とおっしゃる方は反対に「水仕事をしていて振り返れば一歩足を踏み出さなくても作業台の上のものが取れるようにこのスペースを狭くコンパクトにしてほしいのです。」と、800ミリくらいにされる方もいらっしゃいました。そこで今回はコの字型とL型の制作例をご紹介したいと思います。

【 コの字型 】 葉山T様

まるでキッチンスタジオのようにコンパクトにまとめられたキッチン。コの字のキッチンの奥にはパントリーもあって、冷蔵庫や家電製品も目立たないように収納されています。コの字の角になる部分はデッドスペースになりやすいので、1ヶ所はダイニング側から使える深めの引き出しにして有効に使えるようにしています。もう1ヶ所はアクセスしやすいように奥行を浅くした可動棚を入れたスペースにしていて、普段はそこに隙間収納用のキャスター付きの
引き出しを入れているのですが、それを手前に引き出すと可動棚の奥のものにもアクセスしやすいように工夫しています。また、天板はステンレス一体で作ったL型のカウンターと、汚れる可能性が少ない壁側の天板は表面材と同じくナラ材で制作して、見た目の印象としても使い勝手を分担する役割として分かりやすいように分かれているのです。

【 L 型 】  千葉U様

角ログで組まれた壁が特徴的なU様のキッチン。当初L型だと、角の部分が収納として使いづらいスペースになるので、L型の向きをいろいろと悩んだのですが、ダイニングテーブルをコのようにキッチンのそばに寄せたいという強い思いがあって、壁付けのL型キッチンになりました。素材は、ログの印象に負けないように日焼けするととても色濃く存在感の出てくるブラックチェリーで制作しました。天板はステンレスバイブレーション仕上げ。今回のキッチンはリビングダイニングから中身が丸々見えてしまうことと、きちんと閉じていないと一緒に暮らしているネコちゃんの抜け毛が調理道具についてしまいがちということで、ゴミ箱スペース以外はすべて隠して収納できるように通気性の良い引き出しを組み込むなどの工夫をしています。

SHOP INFORMATION

フリーハンドイマイ
高座郡寒川町倉見962-3  TEL:0467-75-8719
営業時間:9:00~19:00   定休日:第1、3土曜・日曜・祝日

FREE HAND IMAI

Related Posts

by
Previous Post Next Post
0 shares