唯一無二のオーダーメイド家具
フリーハンドイマイ

オーダーメイド家具を手がける寒川町の『フリーハンドイマイ』。
キッチンをはじめ、テーブルや食器棚、いす、チェストなど身の回りのあらゆる家具を作っています。代表を務めるイマイさんが目指すのは、家具を通してそれを使う人の暮らしと気持ちが整うこと。そのためイマイさんは、デザインや機能性だけでなく、空間に心地よく馴染むかも考え抜きます。「どんどん使って一緒に生活するものだから」とさまざまな工夫・提案から生まれた唯一無二の家具は、存在感が際立つ美しいもの。そしてどこか温もりが感じられるのが特長です。今回も制作例を、イマイさんのコメントとともにご紹介します。

#1 【ストウブをこよなく愛するHさんのキッチン】

いつもお世話になっている工務店で現場監督を務めるHさんから、「今度自宅を購入してリノベーションすることになりましたので、イマイさんにキッチンをお願いしたいのです。」というご相談を頂いて、できあがったペニンシュラキッチンとバックカウンター。天板にはバイブレーション仕上げのステンレスを採用し、表面にはブラックチェリーを使ったとても温かみのあるキッチンが仕上がりました。今回のキッチンの特長としては、奥様がストウブの大ファンで、まさにメーカーの言葉通りに、煮物、焼き物、揚げ物、すべての大小たくさんの鍋を活用して作り上げるのです。「そのストウブをいつも眺められて、使いやすい位置に飾るようにしまっておきたいのです。」というのが奥様の願いだったのです。そしてもう一つがちょっと変わったご依頼で、バックカウンターの天板にガラスを使ったことでした。「ずっと前から憧れていて、さらにガラスだとお掃除もしやすいしのでぜひお願いします。」ということで、私たちもこういう試みが初めてでしたので、大変勉強になる納まりでした。ガラス越しに見えるチェリーの印象も優しく、お子様3人いらっしゃる空間はいつも華やかで賑やかです。 

#2 【長唄と神舎仏閣をこよなく愛するHさんの食器棚とダイニングテーブル】

頂いた写真には華美に見えるくらいの床から天井までずらりと格子が並んだ空間の写真がありました。「こういう印象の食器棚を作りたいのです。」というご相談を頂いたのですが、こういう形って何かがひとつ違っただけで、素朴で趣のある印象が華美になり過ぎな印象になってしまうことがあります。特に今回は天板を石のような印象にしたい、というお話も頂いていて、初めはインテリアデザイン事務所さんを通じてのお話だったので、なぜ石にするのかという意図が分からなくて、このままだと少し派手になってしまうのかなとちょっと心配していたのです。徐々にお客様であるHさんの声を直接聞かせて頂けるようになってくると、実は神社仏閣巡りがご夫婦そろっての趣味ということで、そのような場所を訪れた時に感じる清々しさを表現できたらうれしい、という思いが募ってこのデザインになったということでした。ですのでなるべく質素な印象を心掛けて、この佇まいが完成したのです。

そのあとにこの食器棚をたいへん気に入ってくださったHさんから頂いたリクエストが、写真のテーブルです。「神社仏閣の象徴となっている形をもう一歩踏み込んでテーブルに取り込んで頂けますでしょうか。」ということだったのです。そこに添えられていたスケッチが「斗狭」と呼ばれる屋根を支える構造部分のイラストでした。なるほど、と頭をひねらせ、今まできちんと見ていなかった部分を確認するために神社に参詣し、できあがったのがこの形です。天板にはデクトンという磁器に似た素材を採用することで、Hさん曰く「まるで神社そのものですね!この天板が甍(いらか)のような印象で仕上がっている。」とおっしゃって頂けるくらい良い表情に仕上がった2台の家具だったのです。

SHOP INFORMATION

フリーハンドイマイ
高座郡寒川町倉見962-3
TEL:0467-75-8719
営業時間:9:00~19:00
定休日:第1、3土曜・日曜・祝日

https://www.freehandimai.com

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