北鎌倉を代表する名刹は、もみじ狩りのベストスポット

北鎌倉駅を降りてすぐ、目の前にあるのが円覚寺。建長寺とともに鎌倉禅宗を代表する寺院として、古来より地元の人に親しまれてきた寺だ。広い境内には樹木が茂り、いたるところに美しい景色が広がる。開山したのは宋から招いた無学祖元禅師。ときの執権・北条時宗に熱心に招かれ日本に渡来し、日本禅宗に大きな影響を与えたといわれている。その後、鎌倉幕府は滅亡するものの、円覚寺は変わらずそこにあり続け、今日まで北鎌倉の地を見守っている。土地の高低差を生かし、三門（山門）から仏殿、方丈へと登っていく壮大な境内には見どころがたくさん。自然と建物が織りなす美しさ、凛とした静謐さや厳かな姿に触れると気持ちも引き締まるよう。時間を使ってすみずみまでゆっくり巡るのがおすすめだ。

歩き疲れた時は、茶屋でひと息つくのもいいだろう。参詣の証に御朱印をいただくのも忘れずに。これからは紅葉のシーズンを迎え、寺の周辺はますます賑わいを見せる。総門の紅葉は駅舎や道路沿いからも見え、北鎌倉の秋の風物詩と言われるほど。イチョウやモミジが色鮮やかに全てを染め上げる景色はまさに圧巻。門前から奥の方まで、お気に入りの紅葉スポットを求めて訪れてみては。